AmazonのKDPを利用すれば、電子書籍の出版は簡単です。
しかし、「何を書くか」について迷ったことはないでしょうか。
本のテーマを何にするか?
多くの読者が待ち望んでいるのは、あなたの経験です。
プロの真似は難しい
個人出版は楽しむことが第一なので、書きたいものを書くのが一番です。
何を書いてもいい。それが大前提です。
そのうえで、読者の獲得を望むとしたら、難易度の高いジャンルとおすすめのジャンルがあります。
KDPで何冊も出版した私の経験からいうと、以下はジャンルの執筆は難しいと感じています。
- 競合の多い実用書:「Excelの使い方」といったような実用書は山ほどある。
- 競合の多い知識系:「はじめての宇宙論」といったような一般書は、専門家の書いた類書がたくさんある。
- 社会時評:経歴や学識に裏付けられた「見識」がないと厳しい。
- 文学:市場が小さいうえに読者の目が厳しい。
- 硬派な専門テーマ:専門家ならいいが、素人が書いても読者を満足させるのは難しい。
- 自己啓発書:一次情報を出せればいいが、抽象論で書くと「説教」になってしまう。
上記のジャンルを素人が書いた場合、読者からみれば魅力を感じにくいです。
書店に並んでいるような本のジャンルは、素人が書こうとしても難しいわけです。
個人の経験は思ったよりも価値がある
じゃあ、私たちは何を書けばいいか。
ずばり、なんでもいいから自分の経験を書くのが一番です。
読者が読みたいもの、読者が面白いと思うもの、読者にとって価値があるもの。
それは、個人の経験です。
「経験を書いて出版するのがおすすめ」と聞くと、「出版するような特別な経験をしていない」と感じてしまうものです。
しかし、どんな経験でも価値があります。
たとえば、「コンビニでバイトしたことがある」という経験があれば、1冊の電子書籍になります。コンビニでバイトしようか迷っている人にとっては値千金の情報です。
どんな経験でも、その情報を読みたがっている人はいます。
- 働いた経験(その仕事に応募する人にとっての値千金の情報)
- 住んだ経験(その地域に引越ししようとする人にとって値千金の情報)
- 買った経験(同じものを買おうとしている人にとって値千金の情報)
- 何かをやった経験(同じことをやろうとしている人にとって値千金の情報)
- 病気になった経験(その病気になったばかりの人、その家族にとって値千金の情報)
重要なポイントは、成功している必要はないということ。
引きこもっていたとか、会社をクビになったとか、株で損したとか、ダイエットで失敗したとか、離婚したとか、破産したとか、アルコール依存症だとか、生活保護だとか、そういう話でいい。
十分に情報的な価値があるし、面白いです。
成功失敗に関係なく、個人の経験を赤裸々に書けば、読者の食いつきがいいです。
本ではなくブログだと思って書くのが執筆のコツ
上記で挙げたような経験は、「ブログに書くような内容では?」と感じる人がいるはず。
その通りです。個人ブログに書くような経験談ですね。
それを出版すればいいわけです。
書店に並んでいる「書籍」の真似をするのではなく、ネットのブログをイメージするのが一番です。

この発想の転換が、KDPで一番大切だと感じています。
素人がプロの真似をして重々しいテーマの本を書いても、読者からするとあんまり価値はないです。
そうではなく、ブログのような感じで、率直に経験が書かれた電子書籍は、「読みたい」と読者は感じるものです。
コミック出版でもノンフィクションがおすすめ
文章ではなく、コミックをKDPで出版するケースでも同じではないでしょうか?
漫画家ではない素人が、「架空のストーリーで面白い漫画」を描くのは至難の業です。
そうではなく、自分の経験をコミックで出す「ノンフィクション漫画」であれば、どんなに粗があっても読者は喜んでダウンロードします。
実話っていうのは、それくらい読者を惹きつける力があります。
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