Amazonの読み放題(Kindle Unlimited)は、読んだページ数に応じて著者にロイヤリティが入ります。
KDPで出版した著者からみれば、できるだけ多くのページを読んでもらえた方が収入が増えます。
既読ページ数を増やすためのテクニックをご紹介します。
ページ数が多いことは大前提
読み放題の読者に数多くのページを読んでもらうためには、その本のページ数が多いことは大前提です。
どんなに優れた内容であっても、10ページ程度の本(おそらく1600字程度)だとページ数を稼ぐことはできません。
伝えたいテーマが簡潔に書かれた本ではなく、様々なテーマを詰め込んだ分厚い本にする必要があります。
画像や表を多用する
画像や表もページ数に含まれます。
既読ページ数の計算は、Kindle Edition Normalized Page Count (KENPC)という機能によって行われます。
その機能には、「本の中の画像、表、グラフなど、テキスト以外の要素も本の KENPC に含まれます」と明示されています。
一般に、文章よりも画像や表の方がページ数を稼ぐことができます。
コミックや写真集は、既読ページ数によるロイヤリティを稼ぎやすい傾向があります。
なぜ画像は既読ページ数を稼げるのか
画像ページが大量に読まれる理由は、読者の負担が小さいからです。
画像は一瞬で内容が把握できるため、サクサクとページがめくられます。
逆に、文字だけの文章は読む負担が大きいので、内容が面白くないと読み続けてもらえません。
文章が主体の本であっても、できるだけ数多くの画像や表を入れるようにしたいところです。
読者の負担を減らす
画像ページが既読ページ数を増やすとしたら、文章をできるだけ画像化することが重要なテクニックになります。
つまり、ページを見た瞬間に内容をつかめるようにする。
- 細かく章分けして、その項目の内容を一瞬でつかめるようにする。
- 太字の強調を使って、重要な部分が目立つようにする。
- 箇条書きを使って、整理された文章にする。
このような工夫で文章を読む負担を減らせばいいことになります。
読者はページを次々にめくるようになるので、既読ページ数は増えていきます。
目次で内容を推測させない
目次の書き方も重要です。
目次を読んだだけで何が書いてあるか分かってしまうと、「それは知っている」と読者に思われて読んでくれなくなります。
「後半部分は知っていることばかりだな」と思われたら、読者はそこで本を閉じますので、既読ページ数を稼げません。
たとえば、「電子書籍の出版ガイド」がテーマの電子書籍を出版するとします。
「目次を作ろう」なんていう見出しをつけると、読者は「当たり前なことが書いてあるから、読むのはやめよう」と考えて、本を閉じられてしまいます。
「目次を作る秘訣」という見出しにしておけば、読者は「一応、目を通しておくか」という判断になります。
特に実用書では、「その内容は知っている」と読者に思われたら、そこで本の役割が終わります。
最後まで読んでしまう本とは?
Amazonの読み放題 Kindle Unlimited は、今後も利用者が増えていくと予想されます。
著者としては、本が購入されることよりも、最後まで読まれることを目指すようになります。
最後まで読まれる本の特徴は、以下の2つ。
- とにかく読みやすい
- 最後まで種明かしがない(最後まで読まないと完結しない)
この特徴をもった本は、漫画です。漫画は、一度読み始めると、最後まで読まれる傾向があります。
文章が主体の本であっても、漫画に近づける努力が求められます。
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