1年半前にAmazonのKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)で、電子書籍を2冊出版しました。
その後、読み放題のKindle Unlimitedが開始されてから、「これは電子書籍の時代が来る!」と直感!。そこから3ヵ月ほどで12冊の電子書籍を出版しました。
つまり、1年半で、14冊の電子書籍をリリースしたことになります。
KDP出版に興味を持っている方に向けて、1年半の経験をまとめたいと思います。
出版した14冊の内訳
出版した電子書籍のジャンルは以下。
- 健康や趣味の実体験ノウハウ : 7冊
- ネットビジネスのノウハウ : 3冊
- 詩集やエッセイ : 3冊
- ビジネススキル : 1冊
複数のペンネームを使い分けています。
売れている(読まれている)のは、健康や趣味のノウハウ、そしてネットビジネスのジャンルです。
まったく売れない(読まれない)のは、詩集やエッセイのジャンル。予想通りです。
売れる本と売れない本の傾向
上記からわかるのは、読者が明白にメリットを感じるテーマじゃないと、まず売れないということ。私は「無名の著者」ですから、当然そうなります。
あと、やっぱり個人的な実体験のノウハウを前面に出した本は強いです。「これは私の経験だ。それを教える!」というのが強い。
ここでしか読めない情報という気がするんでしょうね。
ネットの情報をまとめたようなのは、読者はすぐに見抜きますね。総花的な内容の本は、意外に売れなかったりします。
気になるKDPの収益
14冊のリリースで、月1万円ほどの収入になっています。
- 注文数のロイヤリティ : 50%
- 読み放題での既読ページKENPの分配金 : 50%
現状では、ロイヤリティと既読ページ分配金がほぼ半々です。
まだ、Kindle Unlimitedが普及していないからだと思いますが、今後は既読ページKENPの収益が増えていって、ロイヤリティが減っていく気がします。
収益の多くは、14冊の中の3冊によってもたらされています。
この3冊がなかったら、収益はけっこう悲惨でした。逆に、この3冊だけを出していたら、効率的に稼げていることになります。
出版してみないと当たるかどうかわからないので、なかなか効率的に売れるタイトルだけを出すのは難しいです。
読み放題 Kindle Unlimited は収益を減らす
多くの電子書籍作家が嘆いていることですが、明らかに読み放題は収益にマイナスです。
Kindle Unlimitedが始まる前に、私は2冊の本をリリースしていました。毎月4千円くらいの収入になっていました。
その2冊は、Kindle Unlimitedが始まってから、ロイヤリティ売り上げが激減して、2千円以下まで収入が落ち込んでいます。
収益は、2分の1から、3分の1程度まで減りました。
この程度の収益低下で済んでいるのは、文字数が多い本だったので、KENPの収益が高めに出るからです。
タイトルと表紙で釣るような電子書籍だったら、5分の1とか10分の1まで収益を減らした気がします。
今後の期待はクロスセル
上記14冊は、8つほどのペンネームで書いています。
1つのペンネームで多数の本は出していません。
そのため、1つのペンネームで10冊20冊と出した時にどうなるか。それが今後の研究テーマです。
読者に複数の既刊本(シリーズ)を買ってもらうクロスセルは収益を増やしてくれると見込んでいます。
今後は、ペンネームの数は増やさずに、クロスセルを重視していく予定です。
電子書籍で生活するのは不可能だが副業にはなる
14冊出して月1万円というのが現状ですが、このまま放置すると収入は減っていきます。新刊が次々に出ますので、既刊本は目立たなくなるからです。
つまり、月1万円程度の収益を維持するためにも、毎月新刊を出す必要があります。
そう考えると、電子書籍を本業にして、生活できる気はしません。KDPで年収300万円というのは、私の実力では不可能に近い数字です。
しかし、「月に3万円なら、片手間にやっても手が届くかな」という感触があります。
月3万円は、副業としては悪くない金額ですよね。年間36万円。30年間で1千万円。中古マンションが買えるぞ(笑。
確実に言えることは、電子書籍の出版は楽しい!
電子書籍をリリースして、まず感じるのがこれ。
「電子書籍の出版は楽しい!」
- 超ニッチなテーマなのに、けっこう読んでくれる人がいると楽しい。同士のような感じ?
- Amazonレビューから、好意的な読者の反応があるとうれしい。
- 買ってくれる人がいるとうれしい。「金を出してまで読んでくれたのか!」という喜び。
実際の収入以上に、たくさんの喜びが得られます。
まだ電子書籍の出版をやったことがない方は、ぜひ1冊出版してみてください。絶対に楽しいと感じます。
繰り返しますが、そんなに儲からないので、変な期待はしすぎないように。
謙虚に、「読んでもらえたらうれしい」くらいの感覚から始めましょう。
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