KDPで出版した本の売上を公開している人がたくさんいます。
当ブログでも一部公開しています。
念のため、KDPの売上を公開しても許されるのか調べたら、規約違反になりそうです。
KDP販売データはAmazon機密情報
ネットで「KDPの売上を公開してもいいか?」と検索してみました。
売上を公開しているブログばかりヒットして、「許されるかどうか?」の明確な情報が見つかりません。
そうなると、KDPの利用規約を丹念に読むしかありません。
「Kindle ダイレクト・パブリッシング利用規約」によると、以下のようになっていました。
7項「機密保持」の部分です。長いので必要な部分だけを抜粋します。
申請者は当社の明確な、書面による事前の許可なしに以下のことを行ってはならないものとします。(a) 本契約またはその条件に関してプレスリリースを発行、または他の方法で公に開示すること。(b) Amazon機密情報(以下に定義します。)を第三者または当該情報を知る必要のある従業員以外の従業員に開示すること。
上記で、Amazon機密情報は許可なく第三者に公開してはならないことがわかります。
そして、Amazon機密情報は何か?という部分が以下になります。
「Amazon機密情報」とは、以下の情報を意味します。(1) 当社および当社の関連会社ならびにそれらのビジネスに関するあらゆる情報。技術、カスタマー、事業計画、販売促進およびマーケティング活動、財務およびその他の業務に関する情報を含みますが、これらに限定されません。(2) 申請者と当社の間の通信の性質、内容および存在。(3) 本プログラムに関して当社が申請者に提供し、申請者の利用できる電子書籍またはその他の情報の販売に関する販売データ。
(注:赤文字強調は引用者)
赤文字の部分で、「電子書籍またはその他の情報の販売に関する販売データ」はAmazon機密情報であると定義されています。
ということは、KDPユーザーが販売データを第三者に公開するのは規約違反になる、と理解できます。
キャプチャ画像での公開はやめた方がいい
実際問題として、「今月10冊売れたよ~」と書いたところで、それが規約違反になるとは思えないです。
機密情報となる「販売データ」をそこまで厳しく定義するのは、まったく現実的ではないです。
しかし、KDPのアカウント内の「販売レポート」の画面をキャプチャして、それを公開するのはやめた方がいいです。
たまにキャプチャ画像付きで詳しく数値を公開しているブログ記事を見かけます。
Amazonが機密情報とした「販売データ」をもろに第三者に公開していることになるので、さすがに規約違反になりそう。
Google アナリティクスに類似
Google アナリティクスと同様です。
以前は、Google アナリティクス内のキャプチャ画像を付けて、詳しいアクセス解析情報を公開しているブログをよく見かけました。
しかし、「どうやら規約違反になるらしい」という認識が広まって、ほとんど見かけなくなりました。
アクセス数をざっくりと「今月は2万PVでした」という程度なら別ですが、ログインしたアカウント内のキャプチャ画像はやめた方がいいです。
公開する情報は画像ナシで大雑把に
何らかのデータを公開するときには、大雑把な数字にした方がいいです。
「今月は〇冊くらい売れた」「今月のロイヤリティは〇円くらいだった」
こういうざっくりとした情報なら、誰もがブログで書いています。
利用規約を見る限り、機密情報には当たらないとは言い切れませんが、そこまで規制したら厳しすぎます。
心配な人は、何も公開しない方がいいかも知れませんが(笑。
あくまで自己責任になりますが、ざっくりとした情報ならOKだろうと考えています。
コメント
KDPの売上に関しては規約という体裁で禁止されているのには苦言を呈します。なぜなら現状を訴える事ができないからです。個人としてKDPを33稿だしていますが。なんと実売0、読み放題も月に自分が読んだ分もふくめて数十円あるだけでまったくでません。KDPで売上がでている人って本当にいるのでしょうか。