電子書籍はタイトルが大切。上手なタイトルの付け方

電子書籍はタイトル次第で売上が変わります。

読者の興味を引くようなタイトルをつけたいものです。

上手なタイトルの付け方について考えてみます。

他の電子書籍と区別されること

どのジャンルの電子書籍を出すにしても、もっとも重要なポイントは「区別されること」です。

電子書籍は腐るほどあるわけです。読者としては選びようがないほど大量にある。

他の電子書籍と区別できないようなタイトルは見向きもされません。

<悪いタイトル>

  • 株式入門
  • ダイエット入門
  • ネットビジネス入門

このようなタイトルでは、読者の目を引くのは不可能です。「入門書」なんて腐るほどあるわけです。その本の特徴がまったく伝わってこない。

<改善したタイトル>

  • 株の初心者がほったらかしで儲ける方法
  • ダイエットに失敗し続けた私がたどり着いた方法
  • ネットで稼ぎたいなら3つのことを守りなさい

上記は実用書なので煽った感じになっていますが、「ちょっと読んでみようかな」と思えるタイトルに改善されています。

少なくとも「○○入門」よりはマシだと考えています。

実用書のタイトルの付け方

どうすれば良いタイトルを作れるでしょうか。

最初に実用書ジャンルから考えて見ます。

具体性とメリット

実用書は何と言っても具体性とメリットです。

その本の内容をできるだけ具体的に表現する。メリットを全面に出す。

たとえば、独立型ネットショップの運営ガイドだとしましょう。

「楽天にもAmazonにも頼らない! 自力でドカンと売上が伸びるネットショップの鉄則」

優れたタイトルです。「楽天にもAmazonにも頼らない」と具体名を入れたフレーズがいい。

具体性やメリットを全面に出した実用書タイトルは、どうしても長くなります

それは悪いことではなく、ユーザーがタイトルで判断できるので、むしろ望ましいことです。

具体性とメリットを軸にして、キーワードをたくさん書き出してみましょう。長くなってもいいので、その言葉を組み合わせるとタイトルになります。

疑問形のタイトル

疑問形のタイトルも有効です。

「なぜ〜なのか?」というタイトルは、その疑問を持っている人にたいして強い訴求力があります。本の中に書かれている「答え」を読みたくなる

例:「年金は本当にもらえるのか?」

日頃から同じ疑問をもっている人は、読まずにいられない(笑。

他にも、ベストセラーになった「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」は名タイトルとして有名です。

解説本の類なら、「疑問形のタイトルをつけられないか?」と考えてみましょう。

小説のタイトルの付け方

実用書のタイトルを付けるのはわりと簡単ですが、小説のタイトルは難しいです。

センスが試されるので、「こうすればいい」というノウハウにしずらい。

比喩と意外性

ヒントとして、比喩と意外性があります。

たとえば、「女子高生がヤクザの組長になる」小説だとしましょう。

その場合、「ヤクザ組長になった女子高生」なんていう具体的なタイトルにすると興ざめです。

実話・ノンフィクションなら具体的でも問題はありませんが、小説のタイトルが内容をそのまま表していると、まったく興味を惹かれなくなってしまいます。

そこで、「セーラー服と機関銃」とする。

  • 女子高生 → セーラー服
  • ヤクザの世界 → 機関銃

こういう比喩にすると、想像力を掻き立てられるタイトルになるわけですね。

テーマ、あらすじ、登場人物を比喩にしてみましょう。良いタイトルが浮かぶと思います。

ライトノベルは親近感を出す

最近のライトノベルは、親近感を出しているのが多いですね。

最近のAmazonラノベランキングの上位タイトル(一部)↓

  • Re:ゼロから始める異世界生活
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
  • 冴えない彼女の育てかた
  • この素晴らしい世界に祝福を!

日常口語を使った文章になっている。小説のタイトルらしくないものが多いです。

従来の小説のタイトルは、「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」「1Q84」みたいに簡潔で、ちょっと気取っていたり、謎めいているものが多いです。

ライトノベルではちょっとふざけているタイトルの方が、親近感が出て読者を惹きつけるのかも知れません。

タイトル案は必ず複数出す

良いタイトルをつけるコツは、必ず複数の候補を出すことです。

「○○入門」なんていう安易なタイトルをつけてしまうのは、複数のタイトル候補を出していない証拠です。

10個も20個もタイトル案を考えてみる。

そうすれば、少なくとも「○○入門」的なタイトルを選んでしまうことはありません。

最低でも、10個のタイトル案を出すようにしましょう。

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