世間の人々は、1ヶ月にどのくらい本を買っているのか?
疑問に思ったことはありませんか。
1ヶ月の書籍代について調べてみました。
本好きな人から見れば、意外なほど少ない金額です。
家計調査は政府統計がネタ元
「書籍代」「雑誌代」のような家計の調査は、政府統計が一番信頼できます。
数十人のアンケートだけで「日本人の書籍代」を発表しているブログがたまにありますが、ほとんど意味のない数字です。
家計を記事にするなら、サンプル数が膨大で、科学的な統計手法に基づいた政府統計を調べてほしいところです。
日本政府が発表している統計は、政府統計ポータルサイトのe-Statで見ることができます。
日本の統計関連のニュースが大手メディアで出てきたら、ネタ元はたいていここです。
家計について調査は総務省統計局が行っています。
ただし、実際に上記サイトで統計データを見ても、数字が細々とあって、まず見る気がしないものです。
そこで、上記サイトを元にして書籍代についてまとめたサイトを探しました。
総世帯の書籍代は1ヶ月700円以下
ガーベジニュースで、書籍の支出額をグラフにしてくれています。
2002年から2017年のデータがグラフになっています。
苦労して作ったグラフを引用したら申し訳ないので、リンクだけにします。興味のある方は上記ページに行ってみてください。
数字は以下で紹介します。
日本の総世帯の書籍代(1ヶ月)
- 2002年 921円
- 2003年 849円
- 2004年 935円
- 2005年 913円
- 2006年 820円
- 2007年 845円
- 2008年 875円
- 2009年 808円
- 2010年 802円
- 2011年 774円
- 2012年 775円
- 2013年 722円
- 2014年 702円
- 2015年 670円
- 2016年 653円
- 2017年 685円
2017年の統計でみると、単身世帯、2人以上の世帯を含めて、1ヶ月に平均685円を書籍代に使っています。
本好きの人は月に1万円以上使っていたりするので、他の世帯は1ヶ月700円以下と知ってびっくりするのでは?
しかも、2002年からけっこうな割合で減っています。雑誌はもっと急激な減少です。出版業界の苦境が目に見えるようです。
携帯料金と書籍代との比較
日本の世帯が使っている携帯料金と書籍代を比較してみます。
日本の世帯は、2017年の統計で移動電話通信料に年間10万円以上使っています。スマホが普及していから増加の一途をたどっています。
(2018年リリースの白書なので、統計データは2017年)
1ヶ月にするとおよそ8,354円。
2017年の統計で比較すると以下のようになります。
- 日本の世帯の携帯代(1ヶ月):8,354円
- 日本の世帯の書籍代(1ヶ月):685円
いかに携帯の通信料金が家計の負担になっているかわかります。昔は、携帯は存在していなかったので。
電子書籍の普及で書籍代が増えるか注目
2017年の書籍代は、5年ぶりに増加しました。
電子書籍と関係があるのか不明ですが、下げ止まる気配があります。
個人的には電子書籍を使うようになって書籍代が増えました。
気になる本をネットで見つけると、すぐに読めるのでつい購入ボタンを押しがちです。
他の方もそうだとすれば、電子書籍の普及とともに書籍代が増えていくはずです。
今後、このページで書籍代の統計を加えて、推移を見ていきたいと思います。
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