電子書籍を書いていて、「もっと良い本を出すにはどうすればいいのか?」と考えました。
あらゆる執筆者に共通する悩みだと思います。どうすれば、もっと良い本を書けるのか。
他者の反応(フィードバック)がカギになると気づきました。
時間をかけても文章のクオリティは上がらない
ブログ運営ではよくあることですが、短時間でささっと書いた記事がウケることがあります。
時間をたっぷりかけて書いたけど、ユーザーの反応が悪いこともある。
これは電子書籍も同じではないでしょうか。
執筆に時間をかけたところで、読者にとって価値のある文章になるとは限りません。
読者にとっては、自分のニーズを満たす文章かどうかが問題です。読者のニーズを満たす文章がクオリティの高い文章です。
そう考えると、どれだけ執筆に時間をかけても、元から読者のニーズを外していたら、クオリティは上がらないのです。
どれだけ考えてもクオリティは上がらない
「読者のニーズを満たす文章=クオリティの高い文章」だとすると、事前にはクオリティを判断できません。
今、書いている文章が読者のニーズを満たすかどうかは、出してみないとわからない。読者に聞いてみないとわからない。
そのため、自分ひとりで考えていても、クオリティは上がらないことになります。
他者のフィードバックが必要
商業出版では、それぞれの作者に編集者がつきます。
編集者が原稿を読んで、「ここがわからない」「もっと〜した方がいい」と作者にフィードバックを伝える。
編集者が最初の読者になるわけですね。読者のフィードバクによって文章のクオリティが上がっていきます。
このように他者の視点によってコンテンツに微調整を加えていくことが、本のクオリティを上げる王道だと思います。
どうやって個人出版のフィードバックを得るか
KDPで出版するときには、編集者がいません。
どうすれば他者のフィードバックを得ることができるでしょうか。
この点について、以下の記事でも触れました。
KDPで成功したジョン・ロック氏は、読者のフィードバックを得る方法を紹介しています。
以下、私なりにまとめたいと思います。
身近な人に読んでもらう
私自身は、KDPで出版していることを身近な人に伝えていません。なんとなく恥ずかしいので、執筆した本も内緒です。
人によっては、電子書籍の執筆をカミングアウトしていることでしょう。
もし、身近な人に読んでもらえるなら、率直な感想を聞くことができます。「どの章のどの部分が良かったか?悪かったか?」と具体的に聞いてみましょう。
Amazon のレビューを読む
とにかくKDPで出版してみれば、読者のレビューを参考にできます。
レビューが大量につくほどの人気は出ないかも知れませんが、少しでもレビューをもらえれば、少ないなりに参考になります。
できるだけ想像することが大切です。
ポジティブな評価をしてくれるのは、どんな人か?、どこを気に入ってくれたのか?と洞察する。ネガティブな評価も同様にします。
ブログでユーザーに問いかける
ブログを運営していて、そこで電子書籍をリリースしたことを伝える場合は、ブログのユーザーからフィードバックを受けることができます。
コメント管理は面倒なので、閉鎖するブログが増えていますが、フィードバックを受けたいならコメント欄を開放しておきましょう。
「感想を聞かせて下さい」とストレートに書いた方がいいと思います。
同じジャンルの本のレビューを参考にする
Amazonのレビューを参考にしようとしても、自分の本にはレビューがほとんどつかないかも知れません。
その場合、自分の出した本と同ジャンルの本を検索して、レビューがたくさんついている本をピックアップしておきます。
その本を読んだ上で、読者のレビューを読む。
すると、「こういう内容の本だと、読者はそういう感想を持つのか」と学ぶことができます。
同じジャンルであれば、読者層は重なるはずなので、類書のレビューは役に立ちます。
フィードバックのないアクションは無駄
どんな方法でもいいから、読者のフィードバックを受けることが大切です。
これは執筆だけでなく、起業にも言えます。
以前、リーンスタートアップという起業本が流行りました。
最小の商品を速攻で作って、ユーザーの反応を見ながら微調整する。そんな起業法を紹介した本です。
この本の中で、検証のできない行動はすべて無駄であると断言しています。
ユーザーの反応を得ることが、商品を作る最大の目的なのです。
売れるかどうか?成功するかどうか?ではなく、ユーザーのフィードバックを受けられるかどうか。
電子書籍の出版も同じではないでしょうか。
やたら時間をかけて渾身の文章を書く・・・ではなく、アイディアを速攻で本にして、読者の反応を得る。
これがクオリティを上げるコツとなりそうです。
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