電子書籍の漫画はセールすることが多いです。
「10%引き」といったセールではなく、1冊1円とか5円といったような叩き売りに近い価格になることもあります。
宅配の必要がないデジタルデータなので、割引しやすいからです。
考えてみると、「1巻~3巻まで無料」とか「読み放題」も叩き売りの一種かも知れません。
期間限定でコミック1冊5円
学園投資マンガの「インベスターZ」が、21巻で完結しました。
完結記念キャンペーンとして、1巻~20巻が1冊5円になっています。
72時間の期間限定です。(10月29日まで)
Amazonだけでなく、eBookJapan、BookLive、hontoなど、主要なストアではどこでも同じキャンペーンをやっています。
人気シリーズなので、今まで買ってしまった多くの読者は複雑な気分かも知れません。
ちなみに、キャンペーンの期間が過ぎて買えなかった人は、気にする必要がないかも知れません。
半年前には、「インベスターZ」1巻1円~15巻15円というキャンペーンをやっていました。
そのうち全巻読み放題の対象になると予想しています(笑。
人気漫画の無料キャンペーンが乱発気味?
上記の「インベスターZ」完結キャンペーンは、1巻から20巻までを5円で叩き売って、完結巻の21巻は通常価格です。
普通に考えると、20巻まで読んだ人は、最後の1巻である完結巻を買って読むはずです。
こういった価格設定がけっこう多くなってきた気がします。
3ヵ月ほど前にはONE PIECEもキャンペーン
3ヵ月ほど前ですが、尾田栄一郎さんのワンピースも20周年キャンペーンをやっていました。
その時点で86巻が最新刊でしたが、1~60巻が無料。
この大人気漫画が60巻まで丸ごと無料でした。
第1部を無料で提供して、以降の巻は買ってもらおうという戦略。
佐藤秀峰さんもキャンペーンが多い
他にも、佐藤秀峰さんの「特攻の島」。
1巻~6巻までがKindle Unlimited対象で読み放題。最後の2巻である7巻8巻が通常価格です。
読み放題の巻が多い。
無料で読める人気コミックがぞくぞく
現在、電子書籍の漫画は、シリーズの1巻~3巻無料というのが常態化しています。
人気コミックであっても1巻~5巻まで無料といったシリーズも見かけます。
以前は「シリーズ1巻無料」でびっくりしましたが、今では無料(または読み放題)で読める巻の比率が増えている。
読者にお金を払ってもらう巻がどんどん少なくなっているわけです。
デジタルデータにかかる無料化の圧力
漫画の叩き売りを見かければ見かけるほど、今度はお金を払うのに勇気が必要になってきます。
叩き売りの漫画が多いと、「そういった漫画だけ読めれば充分」という読者が増えてくるでしょうね。
そして、コンテンツの無料化が急激に進んでいくことになります。
「フリー <無料>からお金を生み出す新戦略」を思い出しました。コンテンツは無料になるから、それを前提にして収益化する方法を考える本です。
→ フリー<無料>からお金を生み出す新戦略(Amazon)
今後、漫画業界も収益化の工夫が必要になりそうです。
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