電子書籍もAmazonが制覇するのか

ネット上のブログは、Kindle本のリンクばかりです。

最近は「Kindleセール情報」の記事をよく見かけます。

Amazonが着実に電子書籍を制覇しつつあるかも知れません。

(上記画像はAmazon創業者ジェフ・ベゾス氏。Wikipediaから引用)

いろんなブログでkindleセール情報が記事にされる理由

ご存知だとは思いますが、Kindle本を紹介すると、アフィリエイト報酬が入ります。

Amazonアソシエイトの中で、Kindle本は紹介料率が高いです。

通常の本 3%
Kindle本 8%

通常の本は、アフィリエイト報酬が3%ですが、電子書籍のKindle本は8%です。

報酬は3倍近いわけですから、この違いはかなり大きい。

Kindle本のセール情報に特化したブログ「きんどう」の運営者さんは、Amazonのアフィ報酬で生活していることを公言されています。

きんどう
kindou.info は 電子書籍のセール・新刊・キャンペーンのニュースサイトです

(最近は、Kindle本以外のセールも記事にしていますが)

通常の本の紹介料率3%だったら、アフィリエイト報酬で暮すのはちょっと難しいです。8%だからこそですね。

当ブログは小さなブログなので、アフィリエイト報酬は自分の本を何冊か買える程度ですが。

ともかく、Kindle本は紹介するメリットが大きいです。

電子書籍は紙の書籍と同じ道をたどっている

メリットが大きいからこそ、有名ブログから無名ブログまで、みんなKindle本の宣伝をしています。

この状況は過去に見た感じ(既視感)があります。

ネット書店を制覇したAmazon

2000年ごろですが、ネット書店(書籍のネット通販サイト)がたくさんありました。

Amazonは今ほど強くなかったので、どこが生き残るのか誰にもわかりませんでした。

Amazonは徹底してアフィリエイト戦略をとっていて、莫大な投資をしてシステムを構築していました。当時、膨大な書籍データベースに画像リンクできるのはすごかった。

手軽に報酬がもらえるから、サイト運営者は当たり前のようにAmazonリンクを貼っていました

ネット書店はたくさんあったのに、ネット上のサイトはどれもAmazonリンクばかりでした。

ネットユーザーからみれば、「ネット書店と言えばAmazon」という認識が植え付けられて、あっという間にAmazonが書籍通販を制覇しました。

電子書籍も同じ道をたどっている

現在は電子書籍ストアの戦国時代になっていますが、いつか来た道をたどっています。

有名ブログから無名ブログまで、Kindle本のリンクばかり。Kindle本のセール情報ばかり。

こうなると、電子書籍もKindle本がじわじわと浸透してきて、制覇しそうです。

一応、楽天koboにしても、eBookJapanにしても、アフィリエイトはあるんですが、使いやすさ(リンクの貼りやすさ)や報酬率で劣っているから、ブログ運営者からみれば「Amazonリンク貼っておけばいいや」みたいになっちゃう。

「どの電子書籍ストアが生き残るか?」というのは、ネット上のリンクをみれば明らかです。リンクなしで、消費者へのダイレクトなアプローチで生き残ろうとしても難しいです。

今のところ、コミックに注力してきた日本の電子書籍ストアが頑張っていますが、徐々にKindleストアが存在感を増している気がします。

他のストアは目先の利益を追いすぎ

昔のAmazonは、まったく利益を出さずに先行投資を繰り返してました。2000年のネットバブル崩壊後には倒産がささやかれたほどです。

そのくらいやって、はじめてネットの市場を制覇できるんだと思います。

CMで有名なホテル比較サイト「トリバゴ」はドイツ企業ですが、売上の全額を宣伝費に回していると聞きました。

利益なんてまるで二の次で、生き残るのはシェアがすべてだってことでしょうか。

日本企業の電子書籍ストアは、Amazonに勝とうとするなら、今後10年は利益出そうとしちゃダメなはず。利益はすべてネットユーザーにばら撒くくらいのことをしないと勝てないです。

だけど、上場している電子書籍ストアの決算みると、しっかり目先の利益を確保しちゃってます。10年後20年後まで生き残る戦略はほんとにあるのか?と心配になります。

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