自己啓発とか人生哲学といったジャンルで、お勧めの漫画をピックアップしました。
最近、「君たちはどう生きるか」の漫画版が発行部数200万部を突破したそうです。
これからは、自己啓発コミックがたくさん読まれる気がします。
自己啓発の古典を漫画化
デール・カーネギー
人生論・自己啓発の古典といえば、デール・カーネギーが思い浮かびます(私の場合)。
80年くらい前の本ですが、今でも驚くほど心に響いてきます。具体例の出し方が上手いので退屈せずに読めます。
対人関係について、一歩引いた視点から書かれています。
人間は誰もが自分が大切なので、「あなたが重要だ」と伝えること。議論に負けても人間は意見を変えないので、議論は避けること。
1932年発行の「人を動かす」は、wikipediaによると「日本で430万部、世界で1500万部以上の売上」だったそうです。
君たちはどう生きるか
1937年に刊行された吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」。80年たった今でも読み継がれている児童文学の傑作です。
コペルニクスのように、自分たちの地球が広い宇宙の中の天体の一つとして、その中を動いていると考えるか、それとも、自分たちの地球が宇宙の中心にどっかりと坐りこんでいると考えるか、この二つの考え方というものは、実は、天文学ばかりの事ではない。世の中とか、人生とかを考えるときにも、やっぱり、ついてまわることになるのだ。
2017年に漫画化されて、ベストセラーになりました。
原作は、もともとコペル君の日常が描かれた小説部分が多いです。そのため、抽象的な人生論だけで書かれた作品とは違って、漫画化しやすい作品です。漫画にすると活きる作品といってもいいかも知れません。
中年になった今でも面白く読めます。子どもがいたら読ませたい内容です。
武士道
新渡戸稲造の「武士道」。1900年に米国で刊行され、1908年に邦訳が出ました。
当時の欧米諸国にたいして、日本の倫理を紹介した本です。
「武士道」というタイトルから勇ましい内容が想像されますが、外国人に日本の精神を紹介する内容です。
日本の気候が生活信条にどのように影響を与えているかなど、新渡戸の考えが書かれています。
漫画じゃないとなかなか読む機会のないタイトルなので、漫画化はありがたいです。
幸福論
1925年に刊行されたアランの「幸福論」世界三大幸福論の1つです。
人間が人間に与えられる最大の贈り物は上機嫌。自分が不機嫌でいると周囲の人を不幸にします。だから、「幸福になることは義務」という考えです。
ギャグテイストのマンガですが、幸福論のエッセンスを伝えています。
落ち込んだときになんども読みたくなる内容です。
不幸な気分に浸らずに、虫を払うように不幸を取り除く気になります。
コメント