KDPの成功事例を紹介します。
米国の事例なので日本では通用しないと思いますが、学ぶべきポイントが多々あります。
米国の夫婦がノートや日記帳をKDPで販売して、月200万円(1ドル145円換算)以上の収入を得たそうです。
ネタ元はビジネスインサイダーの以下のページ。
コンテンツ力が低くてもチャンスがある
この事例で面白いのは、小説やエッセイを書いてKDPで稼いだわけではなく、ノートや日記帳で稼いだ点です。
この夫婦は、無料素材で画像を拾ってきて、表紙をデザインして、ペーパーバッグで「ノート」として販売したそうです。誰でも制作できるような簡単なコンテンツです。
自費出版には小説やエッセイ、写真集のような「コンテンツ力の高い」ものもあるが、私たちの戦場はそこではない。ノートや日記帳、手帳、フィットネス記録帳、旅日誌、ぬり絵帳、パズルブックなどの「コンテンツ力の低い」出版物だ。
小説で月収200万円のヒットを飛ばすのは簡単ではありませんが、ニーズをつかめば簡単なコンテンツでも稼げる。
そんな夢のある事例です。
なぜ素人が作ったノートや日記帳が売れるのか
大手メーカーの安くて美麗なニートや日記帳はいくらでもあります。なぜ素人が作ったノートや日記帳が売れるのでしょうか。
ノート・日記帳・手帳などは、プライベートなことを書き込む文具です。「自分の感性にぴったりフィットしたデザインがほしい」というニーズがあります。
そのため、美しいけどありがちなデザインではなく、多少高くても個性的なデザインが売れるのでしょう。
そして、「人とは違ったデザインのノートを使いたい」というニーズもあるので、KDP作家が作ったニッチな商品にチャンスがあります。
さらに、「フィットネス記録」「旅日記」など用途に合わせたデザインにすることで、ニーズを掘り起こしたのでしょう。(フィットネス記録なら、表紙デザインはスポーティーなものにするなど)
日本では真似るのは難しいかも
上記の成功事例は米国ですが、日本で真似たくなった方もいると思います。私もです(笑。
少し調査してみましたが、日本では難しいかなという印象です。
まず、日本ではノートや日記帳という文具が安すぎるのです。コクヨのような大手文具メーカーから、100円ショップのものまで、販売価格が安すぎます。
膨大なデザインが格安で売られているのです。
KDPのペーパーバッグは、販売価格を高くしないと割に合いません。ロイヤリティが60%で、しかもそこから印刷代が引かれます。印刷代は1冊あたり450円前後です。
1冊1000円で売れたとして、ロイヤリティ600円。そこから450円を引いて、150円が収入です。
つまり、最低1000円でないと利益になりません。しかし、1冊1000円のノートを買ってもらうのは大変なことです。
仮に売れても、収入は1冊あたり150円。大量に売れる気がしません。ちょっと厳しいかなと。
私は断念しましたが、チャレンジャーの方は頑張ってみてください。
この事例をそのまま真似るのは無理でも、ちょっとしたニーズをつかむことでまとまったお金を稼ぐチャンスはある・・・。そのことがわかっただけでも、この事例に勇気づけられました。
前回、「生成AIの普及でKDP作家に逆風」という記事を書きましたが、諦めずにチャンスを探せばKDPで稼げるかもしれません。
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