コンテンツを売買するプラットフォームとして、noteが普及してきました。
有力なブロガーの方々もnoteで記事を売っています。
テキストコンテンツを売る方法は、Amazon KDPかnoteかの2択になりそうです。
KDPとnoteそれぞれのメリットとデメリットについて考えてみました。
noteは手軽さが売り
手軽に売れる
noteで文章を売る場合、ブラウザ上でテキスト投稿すればいいだけです。ブログの記事投稿でそのまま売るようなイメージ。
KDPのように、表紙画像を作る必要もないし、ePubファイルを用意してKindle形式に変換する必要もありません。
手軽に買える
コンテンツを買う側から見ても、とても簡単です。すべてブラウザ上で可能。気軽に文章を買って、読んで、コメントすることができる。普通のWEB閲覧と同じ。
Kindleストアのように、Kindleアプリを入れて、購入した電子書籍ファイルをダウンロードする必要がありません。
集客力はAmazonが圧倒的
コンテンツを売買するシステム面でいうなら、どう考えてもnoteが合理的だけど、Amazonには他にはないメリットがあります。
Amazonはとにかく集客力がすごい。集客はすべてAmazonに頼ることができます。KDPで出版すれば、他の一般書籍と並んで販売されるのが大きい。
noteで売るなら、自分のブログで告知するしかありません。noteの公式サイト上で検索する人はほとんどいないから。
アクセスの多いブログを保有していないと1冊も売れないことになりそう。
ほとんどの人にとって、コンテンツを売るならKDPがベストになります。
手数料やシステム体系からnoteの使い方が見える
制約なしで高いロイヤリティ
noteとKDPは手数料体系が大きく異なります。
noteでコンテンツを売った時に引かれる手数料は以下。
noteは、売上金額から決済手数料を引いた額の10%を、プラットフォーム利用料として申し受けます。継続課金マガジンの場合は20%です。決済手数料は、クレジットカード決済では売上金額の5%、携帯キャリア決済では売上金額の15%です。
よくある質問 note
プラットフォーム利用料と決済手数料を足して、15%~25%引かれるイメージ。つまり、85%~75%が取り分。
KDPで70%のロイヤリティを手にするためには、KDPセレクトに登録して、読み放題の対象になることを受け入れる必要があります。
買ってくれた人だけにコンテンツを開示して、しかも7割8割の高いロイヤリティを手にしたいなら、noteで売るしかない。
Amazonユーザーレビューの良し悪し
Amazonにはユーザーレビューがあって、これがあるから安心して買うことができます。だからこそAmazonには人が集まるわけです。
しかし、売る側からみると、不当な低評価をもらった途端にまったく売れなくなったりする。コンテンツの内容をネタバレされることもありえる。
noteは購入者用のコメント機能があったり、お気に入りの人数表示はあるけど、Amaoznのようにダメ出しできるレビュー機能はありません。売る側からみるとちょっと安心できる。
noteは少人数に高いコンテンツを売ることができる
上記の手数料とレビューシステムからみると、高価格のコンテンツを売るならnoteの方が向いています。
KDPだと、高いロイヤリティを手にするためには読み放題で読まれちゃったり、レビューでいろいろトラブルがありそうです。
何らかのコンサル的な情報を売りたいなら、noteが適していることになります。
著名ブロガーのように自分のブログで集客できる人なら、低価格のコンテンツをnoteで売るのもいいでしょう。
noteの動向には注目
noteは、電子書籍ストアよりも合理的な売買システムなので、消費者間取引のプラットフォームとして普及するかも知れません。
ヤフオクやメルカリが物販C2Cだとしたら、noteがコンテンツC2Cを制覇する可能性があります。
「個人からコンテンツを買うならnote」みたいな認識がネットで広まったら、KDPよりもnoteに軸足を移す必要が出てきます。
今のところは、Amazonの集客力が圧倒的ですが、コンテンツを売りたい人はnoteに注目しておいた方が良さそうです。
コメント