ヤフーブックストアの月額読み放題に加入してみました。
コミックや親書をあれこれ読んでみましたので、読み放題の感想をレポートしたいと思います。
読み放題という読書スタイルの変化について、感じたことをレポートします。
漫画は完結まで一気読みするようになる
コミックでは、柳沢きみおのDINO全巻一気読みしました。面白かったー。すごく得した気分です。
そして思ったのは、完結していない漫画は読む気になれないということ。
- 昔:雑誌で1話ずつ読む
- 今:単行本で1巻ずつ読む
- 将来:読み放題で全巻一気読みする
こんな感じになりそうです。完結していない漫画を読むと、新しい巻が出るまで欲求不満を抱えたままになります。
読み放題の時代は、そんな面倒なことをする気になれません。シリーズが完結していることが、読む条件になりそうです。
ということで、もし読み放題が普及したら、長期連載という概念はなくなるような気がします。
一般書籍は拾い読みするようになる
ヤフーコミックで、ビジネス書、自己啓発書、ノンフィクションを読んでみました。
読み放題になると、一冊一冊の価値がものすごく小さくなります。
最初から最後まで読む、なんてことはちょっと考えられないです。とてもそんな気になれない。
目次を見て、ちょっと気になった項目をクリックして、そのページを斜め読み。少しでも「違うな」とか「面白くないな」と思ったら、すぐにその本を閉じる。そして新しい本へ。
こういった読書スタイルになります。
仮に、「役に立った」「面白かった」と思っても、興味のない項目を読むことはありません。あくまでその項目だけを読む感じです。
当然ながら、「はじめに」とか「あとがき」なんて読むことは考えられません。
こうなると、一般書籍は、ページ数を大量に用意することが無意味になります。どうせ読んでもらえない。
著者が一番書きたいことをサラッと書くようなパンフレットになりそうですね。ブログ記事に近い形になるかも知れません。
小説は受難の時代
小説は正直、あんまり読む気がしないです。文字だけを最初から最後まで追い続ける必要があるからです。
WEBの変化に近いものがあります。
昔のWEBサイトは、びっしりとテキストだけのページが多かったです。内容が面白ければ、みんな普通に読んでいた。
今は、画像を大量に用意し、文字を装飾したり、項目を細切れに分けて、飛ばし読みしやすくすることで、なんとか読んでもらえる。内容が面白くても、テキストだけのページはほとんど読んでもらえません。
ノンフィクションであれば、写真、イラスト、図、項目分けなど、電子書籍にふさわしい形が取りやすいです。しかし、小説となると、なかなか難しい。
おそらく、小説の市場はものすごく小さくなるでしょうね。
パンドラの箱が開く:単品で買わなくなる
Amazonが読み放題サービスが話題になっています。大量のタイトルを用意すれば、かなり多くの人が利用するでしょう。
そうなると、読書スタイルは劇的に変わると思います。
それに適応できない著者・出版社は、すごいスピードで淘汰されるかも知れません。
最後に、究極の変化について。
読み放題に慣れると、単品で本を買わなくなります。読み放題で読めない本は、「じゃあ、読まなくていいや」となる。
この変化は、もう後戻りできないものになります。
コメント
つまんない事になりそうね。
情緒も何もあったもんじゃない。文芸が失われるってことね。
読書で感じられる芸術はそんなもんじゃないよ。多くの人が愛するからこそ、電子書籍リーダーなんてものが生まれたりする。
Amazonが全てではないから大丈夫だよ。
小説の市場は、あなたが考えるようなものではないから。あなた自分中心に考えてますが、世界は広い。