電子書籍ストアに会員登録して、電子書籍を購入します。
その後、ストアを退会(解約)したら、どうなるでしょうか。
通常、購入した電子書籍は読めなくなります。
例外的に読めるケースも含めて、退会について解説します。
退会したらアカウントが消える
まず電子書籍ストアの基本から。
ストアに会員登録すると、自分のアカウント(=マイページ、ライブラリ)ができます。
電子書籍を購入すると、そのアカウントに電子書籍が登録され、何度でもアプリにダウンロードできます。
このあたりの仕組みはどのストアでも同じです。
アカウントから削除してしまうと、購入した電子書籍は削除されて、読めなくなります。(どうしても読みたいなら買い直すしかないです)
ここから本題ですが、電子書籍ストアから退会(解約)したらどうなるでしょうか。
アカウント自体を完全に抹消することになります。アカウントの中にある電子書籍もすべて削除されます。
ストアで購入した電子書籍全てが読めなくなります。
「退会=削除」が明記されている例
例として、レンタとhontoのヘルプからご紹介します。
以下、レンタのヘルプから。
作品もチケットもすべて削除。
以下、hontoのヘルプページから。
退会後は読めないと書かれています。
どちらのストアも「退会=購入した電子書籍の完全削除」となります。
再度、会員登録しても、電子書籍を元に戻すことはできません。
くれぐれもご注意ください。
ストアから退会(解約)する必要がない
電子書籍ストアの会員になって、仮に使わなくなったとしても、退会(解約)する必要がありません。
毎月課金されるサービスであれば、解約しないかぎり課金されてしまうので、使わなければ解約する必要があります。
しかし、単にストアの会員でいるだけなら、何一つデメリットがありません。使わなければ放置しておけばいいだけです。
そのため、多くの電子書籍ストアでは、購入した電子書籍を捨ててまで退会する人がいることを想定していないはずです。
Kindleストアや楽天koboでは、ヘルプをざっと調べたかぎりでは「退会後に電子書籍がどうなるか?」の質問がありませんでした。
退会する人がいることを想定していないのだと思います。
もちろん、退会はできますが、そのときはアカウントが消えますので、購入した電子書籍の再ダウンロードができなくなります。
ストアから退会する理由?
本来、電子書籍ストアから退会する理由はありません。
しかし、あえて退会する人がいるとしたら次のような理由だと思います。
宣伝メールがきて鬱陶しい?
電子書籍ストアから大量のメールがきて、それが鬱陶しいから退会したいという人がいます。
どのストアでも、アカウントの設定でメルマガを解除できます。メルマガ解除すれば、宣伝メールは来なくなります。
仮にストアのメルマガを解除できないなら、登録してあるメールアドレスを使わないフリーメールに変える手があります。
こうすれば、宣伝メールを気にする必要はありません。
個人情報を消したい?
使っていないサービスから個人情報を消したいから退会したい、という人がいます。
主要な電子書籍ストアはまともな企業なので、個人情報を不正に流用することはないはずです。(仮に、不正な企業であれば、退会したところで個人情報を消してくれないでしょう。退会してもしなくても同じことです)
そもそも、デジタルデータをやり取りする電子書籍ストアは、住所・電話番号といった個人情報は不要です。
クレジットカードなどの決済情報はいつでも削除することができます。
ということで、個人情報を理由に退会する必要はありません。
DRMフリーなら退会後も読める
上記の話は、DRM(デジタル著作権管理)で保護されている商業出版のケースです。
DRMフリーの電子書籍であれば、複製をできますので、再ダウンロードの必要がありません。
仮にストアから退会しても、DRMフリーの電子書籍はずっと読むことができます。
ちなみに、DRMフリーのストアでも、退会する人がいることはほとんど想定していないと思います。
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