本っていうのは、依存性があります。
私もそうでしたが、精神的に本に依存することがあるんです。「本があると安心する」という感覚。本をどんどん貯めこんでしまう。
本棚に本があふれて、本棚も増えていく。
喩えは悪いですが、ゴミ屋敷の住人が、ゴミを捨てられず、ゴミに埋もれて暮らしているのに似ています。
思い切って本棚を整理すると、本に依存していたことに気づくことがあります。
本を減らすメリット
本に埋もれた生活をやめると以下の良いことがあります。
- 精神的な圧迫感がなくなる。「読まなきゃ」という焦燥感が消えて、今を生きるようになる。
- 知ることへの過大評価がなくなる。「知っている方が偉い」という頭でっかちな人間から脱却できる。
- 知的権威への依存がなくなる。偉い人が言うことにひれ伏すことがなくなる。
- 考えることを過大評価しなくなる。考えてばかりいないで直観を使えるようになる。
- 部屋が広くなる。
- 自分自身が見える。
- 人生の状況や人間関係が見えるようになってくる。
すがすがしい気分になりますよ。
心の風通しが良くなる感じがします。
貯めこんだ本を減らすことで、新しいことを受け入れる準備になります。
できるだけ電子書籍を選ぶ
本を減らすといっても、知識源として必要です。心の栄養のためにも。
だから、ゴミのように「全部捨ててすっきりすればいい」という話にはならない。
どうやって本を減らせばいいでしょうか。
これはもう電子書籍にする!というのに尽きるでしょう。
電子書籍の本は、何万冊貯めこんだところで、目には見えません。全部、クラウド上(または端末内)にあります。
日常生活しているときに、目の前に本はないのです。
だから、本の圧迫感はありませんし、依存性は最小限に抑えられます。
手元に残す「紙の本」は3つだけ
しかし、紙の本もすべてを捨てるわけにはいきません。
以下の3つに当てはまる場合は、手元に残しておきましょう。
1.電子化されていない
電子書籍で手に入らない本は、紙の本を利用するしかありません。
新しく出版される本は、電子化されないケースはなくなっていくでしょう。むしろ、電子書籍として出版されるけど、紙では出版されないケースが増えていくはずです。
しかし、過去に出版された本は、残念ながら電子書籍化されないケースがあるかも知れません。
2.図書館にない
仮に、電子化されていない本であっても、図書館にあるなら手元に置いておく必要はありません。
読みたくなったら借りればいいだけです。
最近の図書館は、ネットで検索して予約できますから、「図書館内を探し回る」なんてことはありません。
ここまで使い勝手のよくなった図書館は、もはや第二の本棚と言ってよいでしょう。
しかし、図書館にないなら、紙の本を手元に残す必要があります。
3.頻繁に読む本
仮に、図書館にあっても、頻繁に読む本であれば、手元に残しましょう。
たびたび読み返したくなる本ってありますよね。
そういった本は、読みたいときにすぐ読めることが大切です。図書館にあってもしょうがないので、手元に保有しましょう。
だけど、本棚に鎮座している本の中で、どれほどの本が「頻繁に読む本」でしょうか。5%もないのでは?
大多数の本は、手元に置く必要がないかも知れません。