Kindleオーナーライブラリーがとにかく最高です。電子書籍に興味があるなら、ぜひこのシステムは知っておいてください。
Kindleオーナーライブラリーとは
Kindleオーナーライブラリーとは、以下の2つ条件を満たす人にAmazonが提供しているサービスです。
- Kindle端末をもっている。(注:アプリじゃダメ。Kindle端末を買う必要がある)
- Amazonプライム会員の人(年間3,900円)
上記2つを満たした人は、月1冊まで無料で電子書籍を読むことができます。
私は、Kindleオーナーライブラリーだけのために、Amazonプライムに入って、年間3,900円払ってます。
個人的には、プライム会員のメリットである「当日配送」「無料ミュージック、無料ビデオ」は必要ありません。
それでも十分すぎるほど元が取れます。その理由をこれからお話します。
KindleオーナーライブラリーのメリットはKDPにあり
まず、Kindleオーナーライブラリーで読むことができる本は限られています。オーナー ライブラリー対象のタイトルだけ。
もちろん、膨大なタイトル数があるのですが、多くの方は「いくら月1冊無料とは言っても、自分の読みたい本が対象とは限らないじゃないか!」と思うはず。
私も以前はそう思っていました。
しかし、Kindleオーナーライブラリーのメリットはそこにはありません。「1年で12冊の本代を節約できる」なんてのは、このシステムの本質ではありません。
このシステムは、出版社の出した通常の本ではなく、KDP(Kindle ダイレクトパブリッシング)の本を読むために使えるんです!
KDPというのは、いわゆる個人出版ですね。出版社を通さずに、誰もがKindleで電子書籍を出せます。いわゆる情報商材といってもいいです。
そして、KDPから出版された本のほとんどは、Kindleオーナーライブラリーの対象タイトルになります。
というのも、KDPには、売れたときの収入(ロイヤリティー)を「35%」「70%」の2つから選べます。当然、収入は多いほうがいいので、KDPから出版する作家さんたちの多くは70%を選びます。
70%のロイヤリティーを得るためには、KDP セレクトに加入する必要があります。これはAmazonに独占的にコンテンツを配信する契約のようなものですが、同時に、「Kindleオーナーライブラリー」のタイトルにも登録されます。
つまり、KDPから出版された電子書籍(250円以上のもの)は、ほぼKindleオーナーライブラリーで読めるということ。月1冊まで。
強気の個人出版物を無料で読む
そこで、です。「いやー、個人が出版する本なんて読むつもりないよ」と思いませんでした?
とんでもないことです。一度、Kindleストアを覗いてみてください。正直、面白すぎます。
個人が素人丸出しながら、自身のノウハウとか経験とかを売っている。あるいは、自信満々でレアな小説や体験談を売っている。もう、ほんとに面白いです。
私は、KDP経由で個人が出している電子書籍にハマってます。月に10冊くらいは買っているかも。
しかし、そうはいっても、素人の文章。当たり外れが大きい。面白そうで、読んでみたいけど、千円以上の強気の価格設定をしている本もある。さすがにそういうのは、ちょっと怖い。
そんなときに「Kindleオーナーライブラリー」が役立つんです。
- KDPから出ている個人出版の電子書籍
- レアな情報が書いてあって面白そう。ぜひ読みたい。
- だけど、価格は2千円とか、強気すぎる。
そんなタイトルを見つけては、Kindleオーナーライブラリー経由で、無料で読んでます。月1冊とはいえ、千円とか二千円を出すリスクをゼロにして、レアな情報を覗くことができる。
いやー、中には、値千金の本だってありますよ。
年間で、1万円以上分は浮かしている計算になりますので、Amazonプライムの3,900円は十分に元が取れます。
しかし、単純にお金の損得というよりも、「金を払うのだったら読まないけど、無料だから読んでみた。そしたらすごい内容だった」という経験が大きい。
このシステムがなかったら、まず縁のなかった情報を手に入れることができました。
ということで、個人が出す電子書籍って、思った以上に面白いです。電子出版を出すのも、読むのも、今が旬ですね。
ぜひ、Kindle端末を持っている人は、Amazonプライムに入って、Kindleオーナーライブラリーを試してください。
逆に、Amazonプライム会員で、Kindleを持っていない人は、端末を買ってKindleオーナーライブラリーを試してください。
すごく面白い世界が待っています。
追記 2016年11月27日
Amazonの電子書籍読み放題 Kindle Unlimited が始まってから、Kindleオーナーライブラリーの重要性は低下しました。
Kindle Unlimitedに月980円で加入してしまえば、KDPをはじめとして多くのキンドル本が読み放題になるからです。月1冊どころじゃなく、読み放題。
Amazonプライムのページからも、Kindleオーナーライブラリーの説明が削除されたようです。Amazonプライム自体は、映画が見放題、音楽が聴き放題になるので、価値のあるサービスです。